コラム

越境者 松田優作

自分の中で、松田優作ブームが、一定の周期でやってきます。
松田優作は、亡くなったあとも、いまだ根強い人気があり、
書籍やDVD、関連グッズなどが発売され続けています。

私は、松田優作がとても好き、というよりは、どちらかと言うと、
松田優作演じたTVドラマの探偵物語が非常に好きです。

ゆえに、ブラックレインを始め、松田優作の他の一連の作品は
一通り見ていますが、探偵物語以上の関心は、それほどありません。

最近、探偵物語がBlu-rayのBOXで発売されました。
以前持っていたDVD-BOXを売却し、購入しました。

画像はキレイというよりは、光の感度が増した印象です。
1979~1980年のドラマなので、街並みや背景は時代を感じますが、
しかし、このドラマの本質である人間模様は、まったく古さを感じさせません。
そして、この機会に松田優作に関連する書籍を改めて手に取りました。
その中で、特に衝撃的だったのが、越境者 松田優作 (新潮文庫) style=border:none !important; margin:0px !important; /><br /></a><br /><iframe src=http://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?t=cfptax-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4101330417&ref=tf_til&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr style=width:120px;height:240px; scrolling=no marginwidth=0 marginheight=0 frameborder=0></iframe></p>
<p>著者の松田美智子氏は、松田優作の前妻であり、離婚後、作家として活躍しています。<br />その著者が、著者の距離感でしか書けない松田優作の実像を赤裸々に綴っています。<br />さすが作家だけあって、文章がとてもうまく、最後まで飽きることなく、一気に読み切りました。</p>
<p>この本では、松田優作のイメージをいい意味でも悪い意味でも<br />打ち砕き、一人の素の実情をうかがい知ることができます。</p>
<p>松田優作は韓国人の母、日本人の父の子として生まれますが、<br />不倫の末の子であったこと、父親からは認知はされなかったこと<br />などで、かなり周囲の反対がありました。<br />生まれてからは、表に出さず、ひっそりと育てられ、<br />出生届が出されたのは3年後であり、しかもその時、<br />ある理由から、生まれた年をわざと1年遅らせて届け出ています。</p>
<p>帰化するまでは、韓国籍でしたが、太陽に吠えろ!でデビューしてすぐ、<br />国籍の問題で悩み、著者の父親が某政治家の後援会長を務めていた<br />ルートを使い、帰化し、金優作から松田優作になります。<br />そして、著者と結婚して娘が1人できますが、ほどなくして離婚します。</p>
<p>最後の章は、松田優作の膀胱がんの壮絶な闘病生活が、痛々しく書かれています。<br />医者に行った時は既にかなりの進行であり、延命治療を拒んでいたこともあり、<br />初診から3週間で進行度は、グレードⅣ→Ⅴ、ステージはⅤでした。</p>
<p>がんに罹患した人から、ステージの話はよく聞きますが、最も悪い状態は<br />ステージⅣだと思っていましたが、Ⅴがあるとは知りませんでした。</p>
<p>その後、死への不安から、怪しげな魔法の水の摂取、新興宗教への傾倒、<br />病床での写経や仏像彫りなど、精神世界の道へ没入し、精神のバランスを保とうとします。</p>
<p>かつて言われていた「がんは死刑宣告」ではなく、今は「がんは治る病」と言われています。<br /><a href=http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou_kouhou/kaiken_shiryou/2013/dl/130415-01.pdf>厚生労働省</a>によれば、日本人の2人に1人はがんになり、3人に1人はがんで亡くなっています。</p>
<p>先日、男性のがんは「胃」を抜き、「大腸」が初の1位のニュースがありました。<br />がんは高齢化の進行で症例数が増えており、<br />・全体では、<br />1.大腸がん<br />2.胃がん<br />3.肺がん<br />の順で多く、そして男女別にみると、</p>
<p>・男性は、<br />1.大腸がん<br />2.胃がん<br />3.前立腺がん<br />4.肺がん</p>
<p>・女性は、<br />1.乳がん<br />2.大腸がん<br />3.肺がん<br />4.胃がん</p>
<p>日本のがん保険は、年々加入率が上がり、30%超えだそうです。<br />生命保険加入者のがん保険加入率で見ると、50%を超えています。</p>
<p>すべてにおいて優先されるものは、心身ともに健康であること、<br />ですので、予防や検診、生活習慣には、配慮していきたいものです。</p>
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