先月、車で茅ヶ崎へ行く機会がありました。
お昼時だったので、近隣の飲食店を物色し、茅ヶ崎へ来たなら一度はココ!
とあった書き込みの人気店、網元料理あさまるをチョイス。
14時近かったのですが、混んでいて少々待たされたことに驚きでした。
お店の人気メニューは「しらす御膳」で、正直、しらすは
余り好きではなかったのですが、せっかくなのだからと、注文しました。
しらす御膳と名が付いているだけあって、生しらす&釜揚げしらすと、
しらすテンコ盛りだったんですが、それが、非常に美味しかったです。
しらすって、こんなに美味しいの?
と軽い脳震盪に近い、カルチャーショックを受けました。
近所のスーパーで売っているしらすとは、明らかに違っていました。
本当に、美味しかったです。
また先月、何件かの顧問先が仕事でかかわり、無事オープンした、
ららぽーと富士見へ偵察に行ってきました。
飲食店を中心に行列測定を行いましたが、長蛇の列を作り
人気を二分していた1つが、江ノ島に本店を構える
しらす問屋とびっちょでした。
迷わず、そこで食べました。さすがに、しらすは足が速いので、
生しらすはありませんでしたが、釜揚げしらすが、絶品でした。
ちなみに、もう一つの長蛇の列をなしていたのは、
全米No1自然派ポップコーン、doc popcornでした。
そちらも並びましたが、硬くてフレイバーでボリボリいけました。
ここ最近、自分の中で、しらすブームが起きていて、
そこで、ふと、そう言えば?と思い出しました。
私の友人に、藤田という男がおります。
彼の実家は、静岡県の御前崎市にあり、
しらすの専門店「藤田水産」を営んでいます。
彼は、大学でこちらへ出てきて、卒業後、実家を継ぐのが
既定路線でしたが、現場を学ぶため、東武東上沿線に
店舗を展開する、イトーヨーカ堂より社歴の古いスーパーに入社しました。
2,3年修行を積んで実家を継ぐ予定でしたが、当初希望していた現場ではなく、
本社の店舗運営管理の責任者となり、逆にその仕事に面白みを感じハマり、
会社からも引き留められ、気づいたら勤続10年を超えていました。
私は、余計なお節介から、親父さんが脂の乗り切っている時にこそ
実家に入ってノウハウを学び、家業を継いていくべきではないか?
と言ったこともありましたが、全く帰省する素振りを見せませんでした。
日本の中小企業の9割は事業承継がうまくいっていない、
という調査結果があるように、なかなか跡を継ぐ作業は、
そう簡単にはいかないんだな、と友人を見ていても感じました。
しかし、突如、2年くらい前に、実家を継ぐから御前崎に帰る、
と連絡がありました。帰る前に、久々男2人で飲みに行ったのですが、
特に何かあったわけでもなく、彼の中で一区切りついたのが、理由でした。
その彼のことを思い出し、藤田水産はしらす問屋なので、小売りは
やっているのかは分かりませんでしたが、連絡してみました。
いかに今、自分がしらすフォーエバーラブになっているのか、
そしてこれまでのしらすとの経緯を事細かに伝えました。
OK。小売りもやってるよ。
100g税込250円!
との解答でした。
御裾分け分も含め注文したところ、いいしらすが揚がったら送るよ、
とさっそくGW明けに送ってくれました。
さっそく、しらす丼にして食べました。
※どんぶりが黒で、テーブルも黒なので、A3用紙を下に敷いて撮影しております。
相模湾で食べたしらすも美味しかったですが、
駿河湾のしらすはもっと美味しかったです。
とても柔らかく、バクバク食べられます。しかもヘルシー。
友人という贔屓目を抜きにしても、個人的には駿河湾のしらすは、
相模湾のしらすに勝っていると感じました。
なかなか普通では食べられない味でした。
このしらすは、もっともっと自信を持って世の中に認知されるべき逸品であり、
知られていないのは存在していないのと一緒だ、と感想として伝えました。
ついでに、以前、知合いの子が、御前崎に旅行に行ってきて、
駅を降りたら、でっかく「藤田水産」という看板があり、
藤田君の実家って凄いんだね!と言っていたことを思い出しました。
そのことを本人に伝えたところ、
「それは完全な間違いで勘違いしている!」
と即答されました。
私は謙遜かと思いましたが、彼曰く、御前崎にはそもそも電車が走っておらず、
駅はなく、藤田水産は、看板を出していないそうです。
逆に、その子が見た「藤田水産」とは何だったのだろう?
と気になってしまいました。
藤田水産は、御前崎市の「なぶら市場」に出店しています。
良かったら是非!
御前崎市の人口は約32,000人、台風直撃や浜岡原発のニュースでよく耳にします。
位置は下図のとおりです。