コラム

飲まずに死ねるか

先日、池袋のロサ会館近くの居酒屋で、某主催の飲み会が行われましたので、参加してきました。

実は私が、独立前の直近まで勤め上げた会計事務所が、ロサ会館近くにあったこともあり、
なんとなくの感傷に浸りながら、美味しいお酒に浸りつつ、楽しい時間を過ごしてきました。

ちなみに、ロサ会館の「ROSA」とは、スペイン語で「薔薇」という意味で、
ゆえに薔薇をモチーフにピンクを基調とした、築45年のこの物件は、
どことなく哀愁漂う場末感が、ヤングアダルトにとても人気を得ています。

人生、それなりの月日が流れていると、籍を置く「場」が多くなり、
特に年末が近づくにつれ、種々様々なところへ顔を出す機会が、増えてくる人も多いのではないでしょうか?

今回は、私自身、初参加の会合であり、知り合いが一人もいない中、
食指が動き、積極果敢に飛び込んできました。

私は、一人参加が、割と嫌いではありません。
なぜなら、どうしても知り合いと参加してしまうと、結局は知っている人と話してしまう傾向があり、
未知の樹海を探索する本来の目的を、逸してしまう恐れが出てくるからです。

参加者の属性は「異業種の独立系専門家」、参加者の見た目「平均年齢」は、ズバリ「満48歳」、
業種は、頂戴した全員の名刺を帰宅後、EXCELで集計した結果、下図のとおりとなりましたので、シェアいたします。
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私は経営者の方々とお話をする際はよく、独立時、どのように営業され、お客さんを得ていったのか?
これまでの経緯を伺います。

なぜなら、中小企業の経営者の一番の仕事は、「仕事をとってくること」であり、
それがキモであると同時に、もっとも難しく、かつ手腕を試されるものだと感じるからです。

独立する際、お客さんをどう掴むか?は、大別すると2パターンあります。
(1) 勤めていた時のお客さんが、そのまま独立後の延長で、お客さんとなるパターン。
(2)未開の地をゼロから自分で切り開き、一件、一件、お客さんを開拓していくパターン。

前者は、独立後すぐに事業は軌道に乗りますが、手詰まり感が出た時は、後者に移行します。
後者は、最初なかなか軌道に乗らず、非常にしんどいですが、軌道に乗り始めると、
前者より加速力がつき、かつ筋肉質で、その後の伸びが大きくなるケースが、多いように思います。

どちらが、正しいということはなく、扶養家族などがいればなおさらですが、
可能な限りリスクの低い手法を選択し続けることが求められます。

いっぽう、後者のように一から開拓することは、とてもパワーがいることですが、
独立当初は、誰しもパワー漲る、スイッチが入っている時期ですので、
そこで最も悩み、苦しみ、試行錯誤しておくことは、
のちのちの事業の成長の礎となり、無駄でない時間となってきます。

そして、独立時の集客は、2パターンですが、しかし独立の際の、そこにまつわる人生のストーリーは、
100人いたら100とおりのドラマがあるので、人生の勉強にもなります。

今回もまさに、そう感じずにはいられない夜でした。
最後に写真を撮り、散会となりました。
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