仕事絡みで、関係先より英語で書かれたビジネスレターが定期的に届くようになりました。
毎回、自力で意味を拾い、ニュアンスだけ掴んでいましたが、ふと急に完訳してみたい衝動に駆られました。
さっそく、普段、英語を使いこなしている知人に声をかけたところ、ビジネス文書は、特殊な面があるのと、
今回の内容が、専門分野の知識も要する可能性があるので、ビジネス文書を翻訳できる専門家に
依頼してみてはどうか?と提案されました。
そういえば、高校からアメリカに留学したある社長は、英語でのコミュニケーションは問題なくできますが、
しかし商談を行う場合、毎回、通訳をつけるという話を思い出しました。
今、クラウド上でビジネスマッチングの場を提供し、耳目を集めている
「クラウドワークス」という名前が、頭を過ぎりました。
クラウドワークスの取引を簡単に説明すると、
「依頼者が仕事の募集をかけ、応募者が入札する。」
逆ヤフーオークションのようなイメージです。
物は試しということで、さっそく登録することにしました。
ヤフーアカウントを持っていると、簡単にアカウント作成できます。
最初は、自分のプロフィールを作成します。
次に、仕事の依頼を5ステップでかけます。
まず、
(1)依頼したい仕事を選びます。
私は、カテゴリーから「翻訳・通訳サービス」を選択し、
その中から「英語通訳・英文翻訳」を選択しました。
次に、
(2)仕事の形式を選びます。
単発なので、「プロジェクト形式」を選択。
次からが重要です。
(3)仕事の内容を入力します。
「依頼タイトル」と「依頼詳細」をフリーワードで打ち込みます。
依頼する側の指示や求めるものが、明確であればあるほど、成果物の質は増します。
依頼者側の腕の見せどころで、応募者との最適マッチングが行えるかどうかの鍵になります。
その他、必要に応じ、求めるスキル、添付ファイル、特記事項等を次々入力していきます。
そして、
(4)予算と支払方法を決めます。
予算はおおよその範囲で記載します。受注者と相談して決めることもできます。
私の場合、〇〇円~〇〇円とおおよその予算を決めたところ、
受注者から次々と報酬の提示がありました。
支払方法としては、主に時給制なのか固定報酬制なのかを決めます。
私は固定報酬制を選択しました。
最後に
(5)任意で自分の依頼をどのくらい目立たせるかを決めます。
今回はひっそりとオファーを出したかったので、使用しませんでした。
いざ、依頼開始です!
私は平日のお昼の時間帯にスタートさせました。
なんと!
ものの数分もしないうちに、受注希望者(※クラウドワーカーと呼ぶ。)から、
立て続けに依頼が入り続けました。止まりません。
クラウド―ワーカーは、自己紹介やこれまで自身が手掛けてこられた仕事実績、
URLでの実際のサイト等でアピールしてきます。報酬の提示もあります。
それらを吟味し、ただ安い金額を提示する人だけで選ぶのではなく、
しっかりと仕事をしていただけそうな人なのか?
また、いくらクラウドとはいえ、お人柄含めて、滞りなく
完遂できそうな人なのか?を短時間で判断していきます。
目ぼしい人が1人見つかり、お願いすることに決めました。関西在住の人でした。
さっそくその人に発注依頼を正式にかけ、納期を決めました。
そしてすぐに、今回のプロジェクトの募集を終了させました。
その間も、応募者からの応募は間断なく、殺到し続けていました。
後日、納品された成果物はとても満足のいく内容で、対応いただいた受注者には感謝しかありません。
今回利用してみて感じたことは、自分が出会える既存の範疇を超えて、
優秀な人と巡り会える機会があることに興奮を覚えました。
しかし、いっぽうで、クラウドで容易に仕事の取引ができてしまう手軽さはあるにせよ、
募集者と応募者はそれぞれ玉石混交で、確かな目を持って判断しないと
無用なトラブルに巻き込まれかねない、と感じました。
また、クラウドワーカーが個人事業主の場合も少なくなく、ビジネス利用の場合、
源泉所得税の徴収や納付、マイナンバーの確認、支払調書の作成等を行う負担が、
依頼者側に出てきてしまうケースも考えられます。
どんなに便利なシステムでも、その優劣は、最後は使用者の使い方次第になります。
最終的には、自分の目を持つこと、自分の判断基準と自己責任です。