2015年の宅建の試験申込み期間は、
インターネットの場合、7月1日~15日
郵送での申込の場合は、7月1日~31日
2015年の試験日は、10月18日(日)
2015年の合格発表は、12月2日(水)
私は2014年7月に申込み、そこから勉強を開始し、合格しました。
今からでも、じゅうぶん合格を狙えます。
私はインターネットで申し込みましたが、
インターネットの場合は受付期間が短く、
かつ、試験用の写真を写真加工ソフトをホームページからダウンロードし、
編集する必要があります。
宅地建物取引士の申込者は、例年、約23万人で、合格者は約3万人、
合格率は、16%前後。試験問題は50問で33点前後が合格ライン。
試験時間は2時間、4択のマルチプルチョイスです。
問題構成の主なものは、
(1)権利関係 15問
(2)宅建業法 20問
(3)法令関係 10問
(4)統計関係 5問
※宅建は最後の5問が免除される制度もありますが、ここでは無視します。
合格ライン33点への点数配分は、諸説ありますが、
私は下記のイメージを持っています。
(1)権利関係 6点
(2)宅建業法 19点
(3)法令関係 6点
(4)統計関係 2点
合格のキーは、比較的覚えやすい宅建業法で、
20点満点を目指し、確実に取っていくことです。
その次のキーは、今まで民法などの権利関係でしたが、
年々難易度があがり、今は法令関係と言われています。
試験問題の並び順が、権利関係→宅建業法→法令関係→統計関係
となっているため、テキストの多くが、この並び順です。
宅建を挫折する人の多くが、権利関係の特に民法です。
民法は、想像を絶するほど抽象的で、圧倒されるか眠くなるかのどちらかで、
試験においては、順番通りにやらないと気がすまない生真面目さは捨て、
民法は後回しにするくらいでちょうど良いと思います。
現に私は、試験は46問目から50問目を解き、次に26問目から45問目を解き、
さらに15問目から25問目までを解き、そして10問目から14問目までを解き、
最後の残り時間で、民法などが出題される1問目から9問目を解きました。
46→50、26→45、15→25、10→14、1→9
民法などは、非常に深い思考を求められる難問が多く、
最初に落とし穴にはまってしまい、時間配分を誤ると、
確実に点数を積み上げる必要がある宅建業法に、
残り時間に苦しみながら、向かわなければならない危険が生じます。
50問を120分で解く試験です。
単純平均2分24秒で解答していかなければなりません。
そのため、あまり考えている時間などなく、解答マシーンのように、
機械的にポンポン答えていかなければ、天国に辿り着けません。
私はこの時間配分が功を奏し、1時間30分で50問すべてを解き終え、
残り30分で難解な民法を再度解き直し、他の問題の確認に充てました。
120分を通して、冷静に問題文と格闘できる余裕ができました。
試験は自分との戦いであると同時に、時間との戦いでもあります。
時間の重要性は、試験日を迎えるまでは、勉強する時間を作り出すこと、
試験当日は、与えられた120分の中で、合格のためのアウトプットを
最大限引き出すことです。
以上のことをベースに、具体的な勉強方法に入っていきます。
私は、仕事柄、あまり勉強に時間をかけられないと悟り、
より効率的で無駄のない方法はないか?と模索しました。
要は、合格のための最短距離を探しました。
まずは合格者の話をを聞こうと、エール出版の
私の試験合格作戦を買おうとしました。
しかし、情報溢れるネット時代だからか、最近においては、
出版すらされていませんでした。
ゆえに、過去のもので、かつ新しいものをと、
「私の宅建試験合格作戦2007年度版」を
Amazonマーケットプレイスにて、1円で入手しました。
7年前のものでしたが、試験勉強は普遍的なもので、
新しい・古いは、さほど影響しない、と自分に言い聞かせました。
仕事に影響が出るので試験勉強期間は3ヶ月と定め、
そして通学する時間や受け身で講義を受けることに、
懐疑的だったため、独学でやることにしました。
別の考え方として、資格試験の専門学校は長年のノウハウを効率よく
集積しているため、お金を払ってでも利用するほうがかえって
効率良く勉強できる、という意見もあります。
エール出版の合格体験記は、専門学校を活用したものが多かったのですが、
それらは無視し、独学3ヵ月以内で受かるやり方が
書かれている人を参考に、取り入れました。
参考書と問題集は、下記に決めました。
1.とらの巻
2.出る順宅建ウォーク問過去問題集①権利関係
3.出る順宅建ウォーク問過去問題集②宅建業法
4.出る順宅建ウォーク問過去問題集③法令上の制限・税・その他
この4冊のほか、非常に薄い要点整理の本を1冊購入しました。
いきなりテキストを読んだり、問題を解くよりは、
まず、そのコースを軽く1周してみて、全体を俯瞰し、
一度、最後まで走り切ってみることをお勧めします。
通常、要点整理の本を活用するのは、最後の追い込み時期ですが、
あえて最初の知識0の時に読むことで、全体を短時間で眺められます。
早い段階で、全体を見渡せることは、根拠のない安心感も生まれます。
これを勉強開始時に、2,3日かけて行いました。
要点整理の本は、私はそれ以後使用することはなく、
その後、二度と開くことはありませんでした。
要点整理での勉強が終わると、次は、とらの巻きを使用しました。
約10日前後で1回通し読みします。500ページ弱あります。
わからない点はあって当たり前。ここで不安になるのは、
誰しもが通る道なので、まずは最後まで読み切ることが大事です。
最後に合格していればいいんだ、と自分に言い聞かせましょう。
一通りテキストを読む作業が終わったら、問題を解きまくります。
目安は、インプット1.5割、アウトプット8.5割です。
問題と答えを丸暗記するイメージです。
4択なので、消去法でなんとなく正解を出すこともできますが、それはNG。
問題集を解いている時は1択ごと判断し、そして、
4拓の解答を読み、頭に入れます。
出る順宅建ウォーク問過去問題集は、1冊約160問×4択で、
3冊ありますので、160問×4=640問を覚える覚悟で挑みます。
私は問題を解き、解説をラインマーカーで引き、重要と思われる
内容はノートにまとめました。覚えるべき表などは、あえて
カラーの用紙に縮小コピーし、ノートに貼り付けました。
よく過去問は解くべきか?という質問があります。
宅建の過去問は無料でネットから取得できますが、
私は過去問は一度もやりませんでした。
なぜなら、出る順宅建ウォーク問過去問題集は、過去問をベースに
問題が構成されているので、それでじゅうぶんなのと、
また、同じ問題はあまり出ないと思ったからです。
出る順宅建ウォーク問過去問題集の3冊を1か月間で問題を解き終えます。
もちろんただ解くだけでなく、解答解説をよく読み、暗記し、
ノートを作成していく作業を繰り返しながらです。
そして、試験1か月前までに出る順宅建ウォーク問過去問題集
3冊を3回転させました。それは最低の目安になると思います。
これでも今思うと少し遅いペースに思います。
そして試験10日前までに、出る順宅建ウォーク問過去問題集の中で
不正解な問題を中心に何回転もさせ、同時並行で、
とらの巻のテキストを、これまで解いて覚えた知識を背景に、
理解を深め、確固たる知識に変え、そして問題集にはなかったが、
テキストではしっかりと書かれている内容を暗記していきました。
試験10日前には、問題集とテキストの勉強を終え、
直前予想模試を5,6冊買いました。
しかし、時間の関係で、実際使用したのは、次の3冊でした。
個人的には、この3冊でじゅうぶんに思います。
出る順宅建直前大予想模試
TAC直前予想 宅建士
ズバ予想宅建塾
この試験勉強で唯一後悔したことは、これら3冊の予想模試を
もっと早くやれば良かったという点です。
これらを2、3回解こうと計画していましたが、時間の関係で、
1回解いただけで、あとは間違えを見直す程度に終始しました。
働きながらの独学は、時間のやりくりと、やる気の継続(モチベーション)
その2つが最大にして最高度の難問だと思います。
時間のやりくりに関しては、普段の仕事をいつも以上に効率化させることや、
その3ヶ月間だけは断酒、TVは見ない、細切れ時間を最大限活用する、
自分はこの3ヶ月に人生すべてをかけているんだと自分で自分を洗脳し、
ぼさっとしている自分に居心地の悪さを感じさせるくらいの
悲壮感を持たせることが肝要に思います。
通常、試験を受けていることは人に言わないという人は
多いかと思いますが、自分に恥をかかせるために、
あえて受験を公言し、追い込むのも1つの手です。
私は宅建受験を伝えてあった人に、発表後に、
合格の連絡をしましたが、数えてみると20人を超えていました。
これは、少し言いすぎかも知れません。
与えられた制約の中で、得たい結果を出すことは、試験に限らず、
仕事を含め日常、どの分野においても求められることです。
そこはご自身のアイデアや工夫、そして熱量で
解決していけるはずで、まさに他人事ではなく自分事です。
3ヶ月は長いようで短いですし、渦中にいると、短そうで長いです。
- 最後に-
私自身、合格者の体験記を参考にさせていただき、
Amazonレビューをテキスト選びの参考にさせてもらいました。
私がここに書いたことは、私個人の合格体験記ですが、
宅建を短期で一発合格を目指すあなたの参考になれば嬉しい限りです。