正解は、「教師」です。
仕事上の主な相手が子どもなので、見栄やプライドにお金をかけることが不要であり、お金が貯まる、ということです。
逆に考えると、人は見栄やプライド、他者との比較云々に、簡単にお金を使って(かけて)しまっている、ということなのかも知れません。
もちろん、適度なプライドや自尊心は、パワーの源となり、時には有効でしょうが、往々にしてその力は大きくなりすぎ、コントロールを失い、飲み込まれてしまうパターンが多いような気がします。
会社がつぶれる前兆は、次の3つと言われます。
(1)豪華な自社ビル
(2)美人秘書
(3)高級外車
これらも上記同様、自己顕示欲的支出であり、事業と関係ないものがほとんどで、そういうお金の使い方を経営者がし始めたら、その事業はヤバイ、というお話になります。
ピントがずれてきている。もっと他にお金を使うべきところがあるのに、見えなくなってしまっている。それは慢心なのか、自尊心なのか、私は自制心だと思っています。
以前、Eテレの「オイコノミア」という番組を見ていた時、「マシュマロ実験」というものを紹介していました。
簡単に説明すると、この実験は、アメリカで実際に行われたもので、4歳の子ども186人を集め、以下の実験を行っていきます。
・部屋で子どもを1人にし、目の前にマシュマロ1つ置きます。
↓
・戻ってくる15分の間、食べずに待っていたら、マシュマロをもう1つあげる、と本人に伝えます。
↓
・15分待てずに食べてしまった子と、戻ってくるまで我慢していた子を分け、この子たちが、どのような人生を歩んだのか?を数十年後に、再び調査します。
結果は、我慢できなかった子たちは、「肥満や低所」の傾向があり、我慢できた子たちは、「痩せていて、高所得」の傾向があったそうです。
年齢があがればあがるほど、また社会的地位や名声、社会的成功を得れば得るほど、周りから注意されることは皆無となります。
よって、いかに自分で自分をコントロールできるかが、その後の人生を大きく左右します。
事業経営でも、資産形成でも、ダイエットでも、勉強等々…、なんでもそうですが、これらは短期間でGoalではなく、長期的に継続していくものです。
そして、継続するには、より自制心というものが重要なんだ、ということを、この実験結果は明確に示してくれていると言えます。