コラム

紫の昇級

6月に、空手の昇級審査を受けました。
昇級審査は年3回=2月、6月、11月。

来月9月で、空手を始めて丸1年。
ほぼ休まず続けることができています。

人生経験から、スタート段階で「これは続けられそう」、「これは無理そう」と、
勘で判断でき、空手に関して最初「やれる。」という確信めいた強い気持ちが、ありました。

しかし、いざ始めてみると、1ヶ月くらいで「正直、キツイな…。」と弱気になっていたのですが、
とりあえ1日、1日とやり続け、3ヶ月を過ぎたあたりからスッと突き抜けた感覚があり、
やりがいとコツを少し掴めたようになりました。
今は逆に稽古をしないとなまっている感覚があり、そして稽古後には、毎回、格別のそう快感があります。
最初の3ヶ月が勝負のようです。

体力的な不安以外では、時間的制約の問題がありました。
稽古は土日メインとはいえ、仕事との関係から、少し不安でしたが、
継続する中で、いつしか空手が習慣化していきました。

松井秀喜の座右の銘ではないですが、心が変われば行動が変わり、
行動が変われば習慣が変わり、習慣が変われば……
(以下、長いので省略。)

今まではどちらかというと、ガリガリと多くの時間を仕事に投下しているような状況でしたが、
空手を始めたことで、時間が多少限定され、かえって効率をより意識するようになり、
メリハリのある、アイデアの出し方、動き方になりました。

それに加え、当然ですが運動は、心身ともにリフレッシュできます。
運動することの重要性を今改めて、ひしひしと感じます。

昇級審査を受けるまでは、6級でした。
今回の審査で、残念ながら飛び級とはいきませんでしたが、1つ級が上がり5級になりました。
帯の色が、6級の緑から5級の紫に変わりました。
その先の色は、4級までは同じ紫、その上の3級、2級、1級は、すべて茶色です。

1級になると、今度は昇段審査を受けられ、合格すると初段となり、俗にいうブラックベルト=黒帯です。
ここが1つのゴールと言えるでしょう。

今、さかんに英語教育が叫ばれ、2020年には東京オリンピックがあります。
国際交流が進めば進むほど、より日本的なものが求められます。

アメリカの大学を卒業した知合いは、高校まで日本で弓道をしており、
それが外国に行ったとき、とてもウケがよかったと言っていました。
東京オリンピックから空手が正式種目に加わり、空手への注目度は高まりつつあります。

日々の稽古は、やはり「厳しい」の一言です。
冬ですら、特に汗かきの私は、汗だくです。
空手ってそんなに汗かくの?と聞かれたことがありますが、毎回の稽古は、
全力で何度も何度も繰り返し鍛錬しますので、消耗します。
足の皮はむけては固まり、の繰り返しです。
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私の周囲で、空手に興味があると言ってきた人や、見学したいという人が
何人かいましたが、稽古を見て、始めた人はまだ1人もいません。

空手の稽古が終わったあと、戻してしまったことがあり、学生時代の部活で、
それなりに厳しい練習は経験してきたつもりですが、そのようなケースは一度もなく、
老いや単なる運動不足からくるものなのか、わかりませんが、生半可な気持ちでは続きません。

それゆえ、なぜ空手をやっているのか?という点ですが、単純に何かを極めたい、
達成感を得たい、という1点のみです。
過去にはスポーツクラブに通ったこともありましたが、私の性格には合いませんでした。

空手の歴史や、基本、型の意味、そして礼儀作法、返事の仕方1つとっても、完成されています。
また集中力を高める意識の持っていき方をリアルに会得できます。
これらは日常の中で活かせ、又昨今の物騒な世の中での護身術にもなります。

なぜか、日に日にストイックになっている自分がいます。
税理士は「士業」=「サムライ業」と言われたりしますが、このままだと自分は、
業がとれて「サムライ」になるのではないのか?という錯覚すら覚えます。

ところで、今年の夏休みは、陶芸をしました。
電動ロクロを使用し、湯呑みを完成させました。
色は4種類から選べるのですが、最近、黒しか興味ないので、黒い湯呑みにしました。
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親戚が滋賀で茶業を営んでいることもあり、小さいころから今でも毎朝欠かさず熱いお茶を飲みます。
特に「斎王の里」というお茶がほんと大好きで、購入し毎日飲んでいます。
ネットでも買えます。お薦めです。

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