年始早々に、顧問先のバレエスタジオの新築お披露目会に行って来ました。
計画から完成まで一年あまり。
私は計画段階から係り、主に資金面を中心にサポートさせていただきました。
熱意が人を動かし、想いが形となり、新しい現実を引き寄せる
行動を目の当たりにして、改めて心が動かされました。
ところで、2015年6月に発売された「学力の経済学」という本をご存知でしょうか?
私は昨夏に読みましたが、教育を経済学の視点でとらえ、
経済の本としては異例の15万部を超えるベストセラーになっています。
いくつか興味深いトピックが散見されましたが、特に注目したのが、非認知スキルです。
IQ(知能指数)や学力など、数値化できる能力が「認知スキル」。
そして、気質や性格など目に見えない、数値化できない能力を
「非認知スキル」と呼び、アメリカを中心に近年、急速に研究が進んできました。
教育において、認知スキルはとても大事ですが、実は数値化できない
この「非認知スキル」こそが、経済的・社会的な成功に大きな影響を及ぼすと言われ始めています。
非認知スキルとは具体的には、「協調性」、「やりぬく力」、「社交性」、「自制心」、「勤勉性」など、
人間が生きていくために大切な能力全般を指します。
また、アメリカのペンシルベニア大学の心理学者アンジェラ・リー・ダックワース教授などは、
成功のカギはIQや学力ではなく、「やり抜く力(=Grit)」だと主張します。
動画でTEDの講演が視聴できます。
バレエ教室に通うことは、非認知スキルを高める効果を担ってくれることでしょう。
もちろん、バレエでなくとも、他のスポーツ、そして音楽などの芸術、
意識さえ持てば、あらゆる場が学びの場です。
バレエの先生いわく、立ち姿を見るだけでバレエ経験者か否か分かるそうです。
林修氏も不良は姿勢が悪いから不良であって、姿勢の良い不良はいないから、
勉強の前にまずは姿勢を良くすることが大事だと語っています。
生まれながらに姿勢の悪い人はおらず、小学校2年生あたりから、
姿勢の良し悪しが出始めるそうです。
バレエに憧れがあったから、バレリーナに恋をしたから、というわけではなく、
良い姿勢を保たせたいために、子供のうちからバレエを習わせる親は意外と多いと聞きます。
知人の女性が、社会人になってから、池袋のカルチャースクールでバレエを習い始めましたが、
とても混んでいて、社会人になってから始める人も決して少なくないと聞き、驚きました。
非認知スキル。
日本の教育現場でも、今後キーワードとなりそうです。