人に趣味やストレス発散方法は?と聞かれると、
正直、「んん!?」と身構えてしまいます。
そういう時は無難に読書とか、その時のフィーリングや
思いつきで答えたりしています。
しかし、本当は音楽を聴くことであり、特に「KIRINJI」という
アーティストが、「超」がつくほど好きなのです。
KIRINJIというバンドを聴いたことがない人は圧倒的に多く、
「知りませんねぇ。」で話が終わってしまうのが申し訳ないので、
音楽とは答えないようにしています。
KIRINJIは、デビューしてから、もう15年以上の活動歴があります。
確かにテレビなどの大手メディアには、ほとんど露出しないため、
一般認知度は低いかも知れませんが、しかし、SMAPや松たか子、
鈴木亜美に藤井隆その他多数の歌い手に楽曲提供をしています。
実は、これまで「キリンジ」とカタカナ表記でしたが、
昨年からKIRINJIとローマ字表記に変わりました。
もともとキリンジは、埼玉県は坂戸市出身の兄・堀込高樹と
弟・堀込泰行の兄弟2人のバンドでした。
しかし、昨年2013年に弟の堀込泰行が脱退し、
キリンジは兄が引き継ぎ、新たに5人のメンバーを加わりました。
そして、これを機に、表記をキリンジからKIRINJIに
変更したというのが事の経緯です。
私はCDを始めDVDやBlu-rayなどの創作物が世に出ると、
ほぼコンプリートし、聞き込むだけでは足らず、ファンクラブにも入っています。
よく芸能の仕事というのは、世の中に、必ずしもなくてはならない
仕事ではないから、なくなっても誰も困らない、というような発言を
耳にすることがありますが、しかし、私は芸能は、人の心を豊かにしたり、
人々に勇気を与えたり、時には挫折から立ち直らせたりする力を
持っていて、なくなっては困る仕事だと思っています。
確かに最近は、CDが売れなくなっている時代で、またCDを買う
年齢のピークは中学生で、その後、年齢が進むにつれ買わなくなると言われます。
ましてやCDよりDL、そしてyoutubeと、環境変化は著しいです。
私の周囲でもCDを買う人は、あまり見かけなくなりました。
私はCD派のため、環境に抗っている少数派のような気がします。
そのキリンジが新生KIRINJIとなり、コンサートを行っていたので、
その千秋楽に先日、行ってきました。
もちろん、周囲に聴く人がいないので、一人です。
キリンジ、千秋楽、と書くと相撲のようですが、
そちらは麒麟児です。ご注意願います。
場所は三軒茶屋にある、昭和女子大学人見記念講堂。
女子大の講堂ではありますが、総座席数は2,008席。
決して、外見やイメージで売っているのではなく、
純粋に音を売りにしているアーティストのためか、
客層も幅広く、また音質も素晴らしく、日常を
忘れさせてくれるにはじゅうぶんな圧巻の2時間半でした。
(※開演前)
売れることをやって売れるのと、やりたいことをやって売れるのでは、
その意味がまったく違うし、また、とても勇気と根気のいることだと思いますが、
だからこそ、長くファンに愛され、支持されるのだろう、と改めて感じました。
再来週には、弟の堀込泰行のソロコンサートがありますが、
そちらも切符を確保できたので、今から待ち遠しいです。
(※便宜上、すべて敬称略。)